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Don’t Just Digitize Your Organization: Transform It

真の変革に向けた
ワークフォースの再構築

2022年、毎月米国では約400万人が仕事を辞めています。この傾向は、2021年に初めて作られた、パンデミック発生時に端を発した継続的な労働者の流出を表す言葉「大量離職」の一面であると言えるでしょう。辞めた人の半数近くは、新しい産業で機会を探しています。彼らは、より高い給料、より柔軟性のある、よりバランスのとれた職場環境を求めているということです。

問題は、彼らがリテールで欲しいものを見つけることができるかどうかです。

その答えは、新型コロナウイルスの流行とそれに端を発した労働力の変動と同様に、多層的なものです。ここでは、複雑な要素を分解し、リテール企業の労働環境が、現在の従業員と、デジタル化が進む世界で事業を展開する企業の双方にどのような利益をもたらすかを考えてみましょう。そのうえで、人材を惹きつけ、定着させるための方法を検討します。

新しい働き方の提案

レジ係を雇い、その人にレジのやり方を教え、その関係が継続することを期待する時代は終わりました。セルフレジの実装は、買い物客に取引を行うために必要な従業員の数を変えました。以前は、レジの列が購買のピークを示すものであったかもしれませんが、今日では、多くの消費者が自動化された機械を利用し、自分自身で買い物をすることを好みます。店頭で買い物をしないのであれば、ネットで買い物をするというのも、従来のレジの時代が終わりつつある証拠でしょう。

視野を広げて他の事業を考えてみると、同じようなシナリオが見えてきます。デジタルの流れは、お客様に新しいショッピング体験を提供する方法をもたらします。また、従業員を取り巻く環境も変化しています。これまでと同じ採用方法、給与水準、店舗での期待値では、変化する世界では通用しないのです。

人材の確保と維持

自動化や新しいテクノロジーが登場しても、働く人は重要な役割を担っています。実際、本当の意味での変革の中心は人なのです。新しい考え方を持ち、さまざまな役割を担い、その努力に見合うだけの報酬を得ることに意欲的な従業員を作ることが、リテールの未来への推進力となるのです。

そこで、今ある人材の可能性を考えてみましょう。昔のレジ係が新しいポジションに移ることは可能でしょうか?チャットグループに参加し、休憩時間にお客様の質問に答えることができたらどうでしょう。専門的なトレーニングを受け、その努力に見合った報酬を得ることができるとしたらどうでしょう。彼らは、退職する従業員の仲間入りをするのではなく、残ることを選択するかもしれません。

柔軟性とバランスが取れていれば、同じことが言えます。オンラインショッピングをする人が増えている今、従業員もリモートで勤務する機会があるかもしれません。例えば、商品についてもっと知りたいというお客様とビデオ通話をしたり、長年愛用してくれているリピーターにコンタクトを取ったり、長年のリピーターに声をかけ、オンラインでフィードバックをもらうなどです。また、インフルエンサーと交流したり、地域団体に対応したりすることも、都合のよい時間帯にできるかもしれません。

新しい働き方を考え、応募書類で選考し、採用活動を行うだけでは十分ではありません。企業が従業員のことを第一に考えてこそ、最適な採用が可能になるのです。業界平均より高い給料が支払われ、成長の機会があり、ワークライフバランスがとれていることが確認できれば、従業員はお客様にサービスを提供しようとするはずです。さらに、このような考え方が企業全体に浸透していれば、新しい魅力的な機会を求めている人材が集まってくるでしょう。

デジタルトランスフォーメーションは必須です。テクノロジーをビジネスの全てに統合し、市場シェアを拡大し、効果的にスケーリングする方法を学びます。

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Gerard Szatvanyi

著者:Gerard Szatvanyi

OSF Digitalの創設メンバー兼CEOであるGerryは、15年以上にわたりスタートアップ企業や中規模のITビジネスを管理し、それらを最高のパフォーマンスへと導いてきました。エンタープライズアプリケーション、ITサービス、コンサルタントのバックグラウンドを持つGerryは、その素晴らしい顧客とビジネスポートフォリオから、グローバルな起業家精神の新種として注目されています。