店舗のベストプラクティス導入が増加、小売における生成AIの導入は初期段階にあることが調査で明らかに

OSF Digitalが、第9回2024オムニチャネルリテールインデックスを発表

カナダ、ケベック市（2024年7月11日） 、DXサービスの世界的プロバイダーとして受賞歴のあるOSF Digitalは、小売業者やブランドによるデジタルとオムニチャネルのベストプラクティスの採用を追跡、分析する年次レポート「2024年オムニチャネルリテールインデックス」を発表しました。この年次報告書では、現在必須とされているショッピング機能、今後注目される機能、CXを向上させる機会が明らかにされています。

「オムニチャネルリテールインデックスは、DXの加速を目指す企業に多くのメリットを提供します。このインデックスが提供する洞察を活用することで、小売企業の経営幹部は、リソースの配分や投資について、より多くの情報に基づいた意思決定を行うことができ、ブランドを前進させ、インパクトのある売上成長を促進することができます。」と、OSF DigitalのCEO、ジェラール・サトヴァーニは述べています。

2024年ORIの主なハイライトは以下の通りです：

• ほとんどの企業は、顧客が期待する摩擦のないショッピング体験を提供できていません。2024年指数で最高ランクの企業は、デジタルとオムニチャネルのベストプラクティス機能を83％実装しているが、最低スコアはわずか32％でした。この格差の拡大は、組織がDXへの取り組みを優先させる緊急性を強調しています。
• 生成AIは十分に活用されておらず、活用しているブランドは10社に1社程度にとどまっています。しかし、アルゴリズムAI技術の採用は拡大を続けており、商品の推奨やマーチャンダイジングソリューションに貢献しています。
• 買い物客の嗜好やデータの収集は、小売企業にとって未開拓の機会のままであり、ユーザーが自分のアカウントで興味のある分野を管理できるようにしている小売企業は58％にとどまっています。ロイヤリティプログラムも引き続き注目されており、ベンチマーク企業の70％が何らかのロイヤリティプログラムを提供しています。
• オンラインのベストプラクティスの採用は2023年から変わらず、モバイルとクロスチャネルのベストプラクティスの伸びはわずか1％でした。モバイルのベストプラクティスは、競技用品／スポーツ用品がリードしています。クロスチャネルのベストプラクティスがわずかに改善したのは、小売業者が店舗内で顧客の個人情報によりアクセスできるようにしたためです。
• 店舗でのベストプラクティスの採用が最も増加し、2023年の53％から2024年には63％に回復しました。この成長は、小売業者がメールによる領収書や、タブレットやモバイル端末を利用したチェックアウトなどのオプションを提供したことによるものです。

オムニチャネルリテールインデックスのベンチマークをご覧いただくために、OSF Digitalでは「Micro-ORI」を無料で提供しています。Micro-ORIには、ブランドのオムニチャネルパフォーマンスの簡潔な評価、業界リーダーとのベンチマーク、インパクトのある売上成長のための取り組みの優先順位付けのための専門家のアドバイスが含まれています。このMicro-ORIは、オムニチャネルリテールインデックスの価値を直接実感していただくためのものです。Micro-ORIはこちらから： https://insights.osf.digital/lp/osf-digital-omnichannel-retail-index-2024-micro-ori/

OSF Digitalの戦略コンサルタントは、オムニチャネルリテールインデックスのために、15の業種にわたる106の米国の小売業者を分析しました。今年は、クラブと割引カテゴリーが追加され、自動車／バイクはショッピング体験と機能に大きな違いがあるため除外されました。広範なミステリーショッピングを通じて、オムニチャネルにおける主要な機能が測定され、カスタマージャーニー全体にわたってその動向が追跡され、ウェブ、モバイル、店舗でのショッピング体験に関する150以上の基準に対する小売企業のパフォーマンスが分析されました。基準は毎年少しずつ進化しており、2024年のインデックスでは、生成AI、サイトパフォーマンス、SEO最適化、フルフィルメント、ロイヤルティ、コミュニケーションなどが新たに追加されています。